不動産強制執行の手続きと流れ

 

不動産強制執行は、以下のような流れで行われます。
まず、債権者が、債務者の持っている不動産を管轄する地方裁判所に、競売を申し立てます(強制競売申立書を提出する必要があります)。
その申し立てが受理されれば、強制競売が始まります。

 

同時に、裁判所は差押登記を法務局に依頼します。
これにより、登記簿に「強制競売が開始されたことによる差押登記」の情報が載ります。
その後、裁判所は執行官に現況調査を命じます。

 

執行官は、占有状況などを調べたうえで、現況調査報告書を出します。
次に、裁判所は不動産鑑定士を評価人として選び出し、評価を命じます。
評価人は、取引価格などを勘案したうえで、評価書を出します。

 

これらの結果をもとに、裁判所は売却価格を決め、物件明細書を作ります。
ちなみに、「現況調査報告書」「評価書」「物件明細書」を合わせて「3点セット」という呼び名が付けられています。
ここまでの準備が整ったところで、売却が行われます。

 

入札価格と売却価格が釣り合えば、売却は成立です。
落札者が代金を納めたら、裁判所は、差押登記などの抹消および所有権移転登記を、法務局に依頼します。
その後、裁判所は配当期日を決め、配当順位に基づき、債権者に配当を行います。